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ここで、モーターホーム(以後MHとする。)の扱い方失敗篇を説明する。
まず、日本では、このようなものを扱ったことは無し、RVステイションなるものも無い。また、取り扱い手ほどきを受けたことも無い。従って、失敗は当然である。通常、RVステーションには、全ての設備が整っている。ダンプグラウンド、つまり俳泄物を放り出す場所である。MHの後尾下に蛇腹状のホースがあり、ダンプグラウンドの排水穴にこのホースを差込み、開閉口を開いて排泄する。電気コンセント、パーキングサイトには各車両用のコンセントがある。MHサイドに格納されているコードを引っ張り出し接続すれば車内の電源が確保され、照明、給湯、エアーコンヂショナー等快適な生活ができる。はじめわからなくて、車内のゲネレ}ターを策動させ電源としていたが、振動・騒音がけたたましく、隣のMHからクレームがついた。しかし、隣のお兄ちやん(アベック)は親切にもコードを引っ張り出し、コンセントに接続してくれた。給水、これには生活用水と水洗・シャワー用水があり、MHの左右に取り入れ口がある。これも最初わからず、適当にやっていたら、驚いた近くのおばちやんが教えてくれた。レンジやオーブンの熱源は、プロパンガスである。この容量を示すゲージがついており、少なくなればプロパンの供給基地で補填することとなるが、ガソリン同様セルフサlビスのため、自分でしなければならずこれまた厄介である。 |
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かくして、笑ってばかりおれない失敗を繰り返し、車と道路に慣れるため、キナイ方面へ向かい、途中に広がる湖で、ルアーフイシイングを試みるも、ルアーを引っ掛けたり、水にはまったりで、トラブル続出した。しかたなく、観光にきりかえ、1号線から分かれ、9号線をスワード方面へ移動したり、ポーティジ湖の氷河見学をしたりし、ほとんど釣りらしいこともせず、もったいないことである。結局、釣果なく、フレシュウォーター篇は散々であった。反省点は、ゴム長やライン等フレシュウォーターに即した道具を十分整えることである。 |
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それならばと、ねらいをソルトウォーターにきりかえ、一旦、アンカレツジヘ戻り、チュガッチ山脈を廻り込み、横断してアラスカ湾の深奥にある天然の良港バルデーズへ向かうこととする。しかし、この道は、長丁場の山越えルートであり、途中1泊を要するも、RVステーションも整備されておらず、生活用水と汚水で太りきった車両で走り抜けなければならない。その一方、途中の景色は圧巻である。マタヌスカ氷河をはじめとする巨大氷河の悠々たる流れ、その上に連座する2000〜3000m級の鋭峰群、すそ野に展開する湖沼とそれを取り巻く針葉樹林帯、どれをとってもすばらしく、景観ドラマの主役であり、脇役である。午後10時を過ぎても薄明の続く路肩のパーキングを今夜の宿泊地とし、眼下にマタヌスカ氷河とそれを取り囲む名もわからない峰々をあかず眺め、ビール片手に、タバコをふかす。至福の時である。 |
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