濱本 満の個人情報
モーターホームで移動するアラスカの釣り場

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 氷河と峻厳な山岳に閉じ込められた大いなる大地「アラスカ」、凍解した氷河の流れの末端に広がる河川、この河川を遡上するサーモン、トラウトの仲間を追って、モーターホームを駆使し、釣り場から釣り場へ移動する旅は、長年の夢であった。この夢を実現するため、シーズンとしてはやや遅い8月、私と二人の息子は、釣りとキャンプ道具をバックパックに詰め、関空発シアトル経由でアンカレツジ空港に降り立った。

 

 
モーターホームは、既にレンタル会社「アラスカンアドベンチャー」にて予約済みである。尤も、釣りシーズンの最盛期を除き予約しなくてもゲットできるようだ。なぜなら、レンタル会社の駐車場には、ありとあらゆるモーターホームがごろごろ閑そうに並んでいた。車長24フィート(約7.3m)を予約していたが、たまたま清掃中の車がそれに該当するため、溝掃が終わるまでしばらく待たされた。「今夜の宿が確保できたからまあいいか」と独り言をいい、関空から一服もしてないタバコをたてつづけに吸い、二人の息子たちは、がらんとした広場でキャッチボールをはじめた。
 モーターホームの抹気量は3,600CCであり、この排気量に大きな図体のホームが乗っかり、いささか荷が重いようである。このホームには、最後尾が家具付のダブルベッドと水洗トイレ、シャワー室、中ほどがレンジ、オーブン付の台所、結構大きな冷蔵摩、4人掛けテーブルと椅子(この部分は折りたたんでベッドに変身)、洗面所、前頭部が運転室とその上に二人用ベッドが取り付けられている。

 





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mituru hamamoto