不動産の売買における
司法書士の役割
司法書士 田中 祥雄

 

Q7

売主として不動産の売買契約も交わし、あとは決済日に残代金を受け取るだけなのですが、仕事の都合でどうしても決済日に出席することができなくなりました。
どうすればよいのでしょうか?

 

A7

不動産は売る方にとっても、買う方にとっても非常に高価で、かつ、大切な財産です。ですから、そのような決済の日にはやはり、ご本人自身が出席されるのが望ましいことはいうまでもありません。
 しかし、一般的に不動産の取り引きが、銀行や不動産会社で行われるのに対し、いろいろな事情、たとえば、高齢や身体障害・病気の為に外出ができない場合や、そうでなくても急な出張が入り、決済日に出席できない場合には、「代理人」(通常は家族)を立てて、その方に「委任状」を出していただくことになります。
 また、取り引きに立ち会う司法書士とは決済日の前に面会をするとか、場合によっては担当している医師と打合せをしながら手続きを進めることが必要です。いずれにせよ、イレギュラーなことですので、司法書士と事前に連絡をとり、よく相談をして下さい。

 

メニューへ 次へ