不動産の売買における
司法書士の役割
司法書士 田中 祥雄

 

Q5

不動産を20年前に購入したのですが、その後、仕事の関係で住所を5〜6度も移転しています。登記簿上の住所は、購入時の住所のままですが、問題ありませんでしょうか?

 

A5

所有者の住所が変わることはよくあることですが、売却をしたり、不動産を担保に融資を受けたりする場合は、所有者の登記簿上の住所を、現在の住所へ変更登記することが必要です。この場合、登記を受けた住所から、現在の住所までの沿革がすべて記載された住民票や、戸籍附票をそろえる必要があります。
 しかし、これらの書類は除票や除籍となると5年間しか保存されませんので、いざという時に、その沿革がつかなくなり、余計な書類を別途、提出してその沿革を証明しなくてはなりません。
 ですから、住所を移転をされたら、その都度、きちっと住所の変更登記をしておくことが望ましいでしょう。

 

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