定期借地権に関するQ&A
弁護士 宮崎 祐二

 

Q8

3種類の定期借地権の内、もつとも普及する見込みのものは何ですか。

 

A8 一般定期借地権と思います。当初は、短期型の事業用借地権がもっとも利用されると思われていました。
コンビニエンスストアやゲームセンターなどのロードサイトビジネスであれば、短期間で高収益をあげられる場合があるからです。
しかし、そのような適当な土地は自ずから限定されます。
これに対して、居住用の戸建住宅やマンションについては、事業用と比べてそれほど立地条件に厳しくありません。
なるほど、立法当初は50年以上という期間が長すぎて、地主側が敬遠するのではないかという危惧もありましたが、将来の世代に土地が戻れば、ご先祖様にも申し訳が立つと思われたのか、供給する意欲が高まってきており、今後は一般定期借地権がもっと普及する見込みです。