境界確認書とは?
土地家屋調査士
中西 通夫
Q3
境界確認書に実印で押印して印鑑登録証明書まで添付するのはなぜですか。
A3
あなたと隣地所有者が「境界を確認した事実を書面にしてお互いに保管しておきましょう」ということで作成するのが境界確認書です。確認書にしても承諾書にしても作成者の意思に基づいて作成されたものでなければなりません。土地家屋調査士はそのお手伝いをするだけです。実印で押印して印鑑登録証明書をつけるのは、あなたと隣地所有者が自らの意思で作成された書面であることを証明するためです。つまり、関係のない者が作った確認書ではないことを明らかにしておくためなのです。真正を担保するといいます。境界確認書には決まった書式はありませんが、確認した境界線を明確に示した図面を添付して割印をしておくことが必要です。隣接する土地ごとに2通作成して各自1通保管することになります。境界確認書は、登記された面積と実際に測量した面積が違っている場合に、登記された面積を実測した面積に訂正する登記にも必要です。
毎日顔を合わせるお隣の人とは、いつまでも仲良くありたいものです。土地の境界を明確にしておくと
ともに、良好な関係があるうちに境界確認書を作っておくことが大切なのです。
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