定期借家の法律Q&A
弁護士
宮崎 祐二
Q21
定期借家制度は、どのようなビジネスチャンスをもたらすと思われますか。
A21
これまでに繰り返し述べた通り、定期借家制度の創設により、期限の到来により立退き料を一切支払うことなく、借家人を退去させることが可能となりました。
これに加えて、中途解約の排除及び借家人からの減額請求の排除により、契約期間中の家賃の支払が確定することになりました。これらの整備によって、何が可能になったかといえば、不動産の証券化等による流動化です。収益が確定することで投資の対象となるからです。これをふまえて、いわゆるSPC法や不動産特定共同事業法、更には、証券券投資信託及び証券投資法人に関する法律などの成立や改正が相次いでなされています。今後はこれらの法律を駆使して、不動産の流動化による新しいビジネスが続々と誕生するのではないでしょうか。
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