不動産業者の訪問のしかた

@友人・知人を通じて紹介してもらう。

 一番良い方法は自分の回りで実際に不動産売買を経験した方に、その不動産業者を紹介してもらい、その業者に相場等詳しく聞いてみて下さい。

Aチラシ広告を見て電話する。

土曜・日曜日には、大量に不動産のチラシ広告が入っています。その広告を見て、業者に電話をして色々と聞いてみて下さい。その時対応の悪い不動産業者は訪問することを避けた方が良いでしょう。

B購入(売却)希望地域の駅周辺業者を訪問する。

駅周辺には必ず不動産業者の事務所があります。思い切って訪問し相場等を聞いてみるのも−つの方法です。
その時の印象がよければ一度目は相場を聞くぐらいにしてもう一度訪問してみましょう。その時も印象が変わらなければ、資金計画等色々と相談し、具体的に話を進めてみて下さい。

 不動産業者への依頼の方法

それでは何社ぐらいの業者に依頼すればよいのでしょうか?
購入する場合と売却する場合とでは依頼する業者の数も違ってきます。

【購入する場合】
(4社〜5社に依頼する)

出来るだけたくさんの情報の中から自分に合った、一番よい物件を購入するのが目的ですから、多くの業者から情報をもらうことが必要です。
不動産の情報には2種類の情報があります。
一つは地域の業者がすべて共有している情報(コンピューターにより管理されている情報)もう一つは、その業者固有の情報です。
共有している情報についてはどの業者に行っても同じ物件が出てくるわけです。
固有の情報については、開発業者が分譲用地を仕人れ、何ヶ月か先には販売する等のその業者しか知らない情報で、その物件が自分に合えば有利に購入できる可能性があります。
業者の考えた間取りではなく、自分に合った間取りにしでもらうなどの利点があります。
このように購入する場合には大手業者2社、地元業者2社に依頼するのがよいでしょう。

【売却する場合】
(1社〜2社に依頼する)

物件をできるたけ高く売却するのが目的ですが、まず大手地元業者に売却する物件の相場を聞いでみましょう。結果はだいたい同じくらいの価格になるのが普通です。

 売却価格にも2種類の価格があります。一つは不動産業者の買取価格(リフォーム等をして再販する分譲住宅用地として仕入する)もう一つは、一般の買顧客に仲介する価格です。

 出来れば両方の価格を聞いて下さい。3社くらい聞けばまずだいたいの価格がわかるはずです。
ここで注意する点は特別に高い値段を提示する業者は要注意です。
高く売却したいという顧客の心理をつき自社のみで売却の依頼を取たいがために実際の相場より高めに話しをして売り出した後で価格を下げるような話しを持ってきます。
また、そのような業者は情報を開示せず、自社で購入先を探そうとしてなかなか売却することができません。

 売却する場合は、相場がつかめたら何社か訪問した中で一番熱心で、広告も定期的に入れている業者1社にまかせる。
又、多くても2社位に依頼する方が良いでしょう。
あまり多くの業者に依頼すると物件がさらし物のようになりうまく売却することができません。

 

以上、不動産業者の正しい選び方、つきあい方を簡単にご説明しましたが、不動産取引をする場合にはその他にたくさんのチェックすべきポイントがあります。
そのポイントをすべてチェックすることは難しいと思います。
良い担当者に出会えば、必要以上に神経を使う事もないでしょう。そしてきっと満足のいく不動産取引ができると思います。
不動産取引は難しく感じますが、良い担当者を見つけることで思いのほか簡単にすすみます。

 余談ではありますが、信頼出来る不動産業者とは生涯を通じてお付き合いができます。
不動産業者は情報の宝庫であり、顧客には、医者・弁護士・大手企業・自営業者・役所と様々な職種の人達がいます。不動産のことだけではなく、良いお医者さんを知らないか?
又こんな仕事をしている人を知らないか?等の情報交換も可能です。皆さんも信頼できる不動産業者を探して良い物件を手に入れて頂きたいと思います。