土地の価格は・・・
不動産鑑定士 濱本 満

 

Q1

土地の価格はどのようにして決まるのですか?

 

A1 土地は、工業製品等と異なり、同一のものを生産し、供給することが難しい商品です。言い替えれば、供給が限定された(きわめて希少性が高い)商品といえます。
 しかし、土地は、人間の生活と活動とに欠くことのできないもので、土地がなければ、生活し、生産し、収入を得ることができません。つまり、土地には、計り知れない(効用)が宿っているのです。 土地が商品として取引の対象とされる限り、需要と供給との関係で価格が決まり、その土地の効用を引き出せる能力(これを有効需要といいます。)のより高い人が、その土地に対してより高い価格を提示し、その土地の供給者もより高い利益を得ることができるのです。
 つまり、土地の価格は、効用の宿る希少性が高い土地を売りたいと思っている人とその土地の効用を活用したいと思っている人との関係で決まるといえます。
 とはいえ、売手も買手もなんらか価格のめやすがなければ判断に困ります。

 

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